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住宅の換気計画は、目立つものではありませんが非常に大切なものです。
換気システムには第1種換気、第2種換気、第3種換気といった種類がありますが、ご存知でしょうか?
ここでは、なぜ換気が大切なのか、そして換気をする場合どういったものが有り、どういったものを選べばよいのかをお伝えします。
現在、日本の新築住宅には24時間換気が義務付けられていますが、これはシックハウス症候群への対策のためです。
シックハウス症候群とは、住宅の建材等から発生するホルムアルデヒドなどの化学物質を原因として頭痛や目のかゆみなどが発生してしまう症状のこと。
パルコホームではシックハウスの原因となる物質が発生しない素材を使用しておりますが、そういった素材を使用していない住宅では、換気が十分でないとシックハウスの原因となる物質で空気が汚れてしまい、症状が出てしまいます。
また、換気が十分でない場合、湿度調整がうまくいきません。
湿度が高すぎる場合は結露による住宅へのダメージやカビの発生、湿度が低すぎる場合は乾燥によって風邪やインフルエンザを発症しやすくなります。
家の換気方法には、大きく分けると、自然換気とパッシブ換気、機械換気の3種類があり、そのうちもっとも採用されるのが機械換気です。
この中で、機械換気が最も採用されており、第1種換気と第2種換気、第3種換気に分けることができます。
第1種換気は、家の外から中に空気を取り込むことと家の中の空気を家の外に出すことをどちらも機械で行う換気方法です。
これらを同時に1つの機器で行うことが可能で、家の中の温度をなるべく一定に保つことができます。
第1種換気のデメリットは、排気も給気も機械で行うため、熱交換機器などの設置にコストがかかってしまう点。また、空気を運ぶためにダクトを利用するのですが、その清掃が難しいといった点が挙げられます。
第2種換気とは、家の外の空気を家の中に取り込む際に機械を使い、家の中の空気を家の外に出す際は機械を使わず自然換気する方法です。
しかし、一般的な住宅で第2種換気が取られることはほぼありません。
第3種換気は、家の外の空気を家の中に取り込む際に自然吸気を行い、家の中の空気を家の外に出す際に機械を使って排気する方法です。
第3種換気は第1種換気と比べて一般的に安価で導入することができ、運転音も静か。キッチンやトイレの臭いが他の部屋に流れにくいということも特徴です。
そのため、部屋ごとの換気を考える現在の換気制度に対して一番使いやすい換気方式だといえます。
このように換気を行わない住宅では、そこに住む人や住宅自体にとっても良くない影響があります。換気システムに関して疑問がある方は、お気軽にご相談下さい。